ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】

茜の必死の声に、微かに敬悟が反応をした。


堅く閉じていた瞼が、辛うじて開く。


「……」


だが、言葉すら発することも出来ずに、力尽きたようにまた目を閉じてしまった。


「何を、したの……?」


声が、震えた。


「敬にぃに、何をしたのっっ!?」 


言い放ち、上総を見上げ睨み付ける。



それは、恐怖の為では無かった。敬悟を傷つけられた、そのことに対する純粋な怒り――。



その爆発しそうな激情に茜は、心の奥底に眠っていた膨大な精神エネルギーが渦を巻き、外に吹き出そうとしているのを感じていた。

< 291 / 349 >

この作品をシェア

pagetop