王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「何だこれは。俺はこんなところにわざわざ3時間もかけて来たんじゃない」
水族館に着くなり、小野君は溜まりに溜まった文句を一気に吐き出した。
今にも崩れ落ちそうなほど老朽化している建物の入口に「××水族館へようこそ!」の立て看板がポツリと置かれていた。
「ちょっと想像の範囲を超えてるけど、一応水族館みたいだよ?せっかくだし入ってみよう?」
「お前はこんなちっぽけな建物の中に珍しい魚がいると思ってんのか?脳みそ腐ってんだろ」
「ちょっ……腐ってはいないよ。腐りかけてるかもしれないけど……」
「……時間の無駄だ。帰るぞ」
「ダメだよ、小野君!星華さんにもお土産買っていきたいし、少しでいいから入ろう?」
帰ると言ってきかない小野君を何とか説得して水族館の中に入ると、小野君の機嫌は更に悪くなった。