王様彼氏とペットな彼女!?~Heart Breaker~
「お前、何時に帰んの?」
「あ、今何時?」
「19時前」
暇を持て余していたあたしは、小野君の部屋にあった漫画を何気なく読み始めた。
それが思った以上に面白くて。
部屋が暗くなっていることにも気付かない位、漫画に没頭していた。
「19時かぁ……この漫画って何巻まであるの?」
「15」
「15巻?!えぇ……まだ3巻までしか読んでないよぉ……」
小説や漫画を一度読み始めると続きが気になり、最後まで読み終えないと気が済まない性格のあたし。
「今度来た時に続き読めばいいだろ」
っていうことは、また遊びに来てもいいってことかな?
「そうだね!また来て、読ませてもらうね」
あたしは嬉しくなってニコッと笑いながら漫画を閉じた。