揺れる虹
「ありがとうございました。俺…」


「最後までちゃんと演れよ?それが俺には一番の礼だ。弁当の君にもな。ほら、さっさと食えって。」


笑って消えていく。

開けたお弁当の中にあるもの。

たったひとつ足りなかったものがいっぱい溢れていて、やっぱり涙が溢れてしかたがなかったけれど、幸せなんだと心から感謝した。



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