恋愛=罰ゲーム×嘘

いざ、デート!!


デート当日。


鈴木くん、2時に桜木公園って言ったのに…。


「もう10分もたってるよ……」


交通事故にでも合ったのかな?


ただの寝坊かな?


不安が募る。


携帯を開いたり、閉じたり。

落ち着きがなかった。


「みもりさーんっ!」


鈴木くんの叫び声が聞こえた。


「鈴木くん!」


すると、私の真ん前で石につまづいてメガネが落ち、そのまま鈴木くんは倒れた。


「だっ大丈夫?!メガネ落ちたよ?」


鈴木くんは起き上がる。


「………かっ……かっこいい」


鈴木くんがメガネはずすと、すげえかっこいい!!!!!!!


「美森さん?メガネは?」


「……返したくない」


「はぁ?」


「だって、かっこいいから…メガネはずすと」



鈴木くんの顔は真っ赤。


座り込んでいる私を通行していく人たちがじろじろ見る。


「みっ美森さんも……洋服…かわ…かっ……かわっ…かわいいですよっ!」


「ぶっ」


私は思わず、吹き出した。


「なに笑ってるんですか!?」


「かわいい!鈴木くんの方が(笑)。いこっ!デート」


鈴木くんはうなづいた。
< 29 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop