神人~一人での戦い~
そう思ったヘウ"ンはバースと男を引き離した。
「あの、すぐに出て行きますから」
「いいや。賞金貰うまで出て行かない」
「バース!」
ヘウ"ンが叱責した時、ジュリアさんがバースの襟首をヒョイっと掴む。
「さ、帰るよ。バース」
そしてバースを担いだまま、会場の出口に向かう。
「離せ!ジュリア!」
「はいはい。外に出たらね。ヘウ"ンちゃん行くよー」
「あ、はい。どうもすいません」
とりあえず謝り、ヘウ"ンも出口に向かった。観客席を見ると、ビオラさん達はもういなかった。
< 104 / 109 >

この作品をシェア

pagetop