彼女はいなくなった


「裕ちゃんに、これを…」


 そう言って差し出されたのは、小さな瓶に入った白い粉のようなもの。


「なっちゃんの遺灰よ。きっと、裕ちゃんのそばにも居たいと思うから」


 弱々しく笑ったその顔に、僕は思わず目を伏せた。無理しているのが見え見えだった。



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