fight*girl






気がつけば優羽の顔が私を覗き込んでいて、思わず一歩下がる。





「な、なに?」


「なんで泣きそうなん?」


「全然!!!何言ってんの?!」


「嘘つけ」





ぎゅむ、と頬を両手で押さえつけられる。


睨むような優羽の顔。






(助けてくれって!!!)






「ごめっ…!!!」





急に記憶が蘇り、優羽から離れるように腕から逃れる。


息が荒くなり、呼吸がしにくい。


優羽の声が生々しくて、鮮明で。


…怖い。






「お前やっぱなんかあったんか?」





心配そうな優羽の声。


いっその事言ってしまおうか。


知っちゃった、ごめんなさいって。







(バレたら速攻天界襲うから)







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