女子DEATHヒーロー
0.自分の考えを主張したいけど出来ない悲しさ……
 あたしは今まで普通の生活をしてきた。ちょっと気が強くてちょっと喧嘩が強いだけ……。
 そこらへんに転がってるヤンキーたちに喧嘩をふっかけたこともあるし、ふっかけられたこともある。
 喧嘩をふっかけたというか、絡まれたからふっかけたみたいな?
 もちろん負けたことはない。

 認めたくはないけど、『姐さん』なんて変なあだ名をつけられたこともある。
 ついでに、『死神』なんて言われたこともある。まぁ、それはあたしがいっつもフードかぶってたってとこもある。
 あたしのささやかな抵抗ってやつ?顔みられたくなかったから。フードかぶってても見えるし、バレてるんだけどさ(泣)



 普通すぎるね、あたし!

 あはは……普通じゃないなんてこと分かってる!

 それもこれも兄たちのせい。
 あたしには8歳離れた兄が2人居る。ちなみに、双子ではない。
 1人は血が繋がってるけど、もう1人は違う。よく分からないけど、親の友達の子どもらしい。
 別にそんなの関係ないけど。兄には変わりないから。
 まぁ、あたしが言いたいのは……2人は喧嘩っ早くて強いってこと。
 喧嘩っ早いのは1人だけだけど。
 あたしは小さい頃から鍛えられていた。甘やかされながらひどい仕打ちを受けてきた。

 超スパルタ。

 12歳の時にヤンキー集団の中に1人置いてかれた時は本気で死ぬかと思った。
 幼気な少女に本気になるヤンキー集団にも腹が立つけど、まぁその時の私は男の子みたいな格好をしてたけど。

 無事に生還できた私グッジョブ!

 兄の喧嘩に巻き込まれるのから解放されたのは2年前。2人が社会人になってから。
 あたしは平穏な日々を無理矢理手に入れた。絶対兄の仲間とかあたしを知ってる人(倒したヤンキー)に会わないように、町には極力出ないようにしたし、学校では極力教室を出ないようにした。
 誰かに呼び出されてもひたすら隠れたり逃げたり。

 腰抜け呼ばわりした奴らには分からないように制裁を加えたり。
 そのおかげか、半年後には学校での生活は超刺激の無いものになった。

 高校は女子校へ行ってまた平穏な生活をエンジョイしようと思ってたのに……。

 神様はあたしに厳しかった。
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