少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜
「あんなにみんな集まって、どうかしたの?」
少女が不思議そうに見つめる先には、村人たちがごった返していた。
中には見慣れない軍服の人も混ざっている。
「あれっ?あの服…『碧の騎士』?」
たしかそんな名前の騎士団がこの国の王都にいたはずだ。
あの制服は、きっとそれだ。
「…ああ、なんか知らないけど、あいつら人を探してるんだってさ。」
「へえー…。」
興味がなさそうな少年とは違い、少女は人だかりの方を食い入るように見つめた。