少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜
しまった、じっくりと見すぎた――、ミミはそう後悔するが遅かった。
少年は目を細めてこちらを伺っている。
そして、一瞬びっくりした顔をした後、すごい形相になった。
「――ルイス!」
「えっ?」
叫ぶなりずかずかと近づいてくる少年に、ミミはおろおろと一歩下がる。
「わ、わあ、どうしよう」
しかし近づいてくる少年には、その行動など意味がない。
「ていうか、ルイスって誰…――」
少女が呟いたとき、少年はもう目の前まで来ていた。
そして少年は、少女の腕をがしっとつかんだ――。