少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜
「――お、おいっ!その手を離せ!……おおお俺の、み…未来の嫁さんに」
そう言って指をさして怒った顔をしているのは、すっかり存在を忘れていたトニーである。
とてもさりげないつもりで最後に何かをつけたしているが、混乱しているミミには聞こえていなかった。
それどころか、ミミは腕をつかんできた少年に対して、考えた結果、こんな結論をだしたところだった。
「はっ…!まさか、不審者?」
一度そうだと考えたら止まらない性格なのだ。
少女は思いっきり叫んだ。