手のひらの終焉
「疲れた?」
 
リャウドは自身は余裕の表情を浮かべて、

リャウカに聞いた。

「疲れた。っていうか慣れないね、

この気温と、さらさらした砂の上を歩くって言うのが

凄く体力奪われる」

「喋る気力が残っているなら、結構だ」
 
そういうことか。
 
リャウカ達はまた黙って歩き出した。
 
体力を温存していないと、たどり着いた先で、

戦うことが出来ない。
 
先に歩く、リャウドの背中を見た。
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