手のひらの終焉
悪辣な新興宗教の教祖や、

安定した地域の平和を脅かすテロリスト達の首謀者を暗殺する。

この世界にとってなくてはならないものだったという。

それが、いつの間にか、

富のために誰彼なく殺して回る集団に成り下がっていた。

いわば自らが巨大なテロ組織になってしまったのだ。

今回、狙撃を命じられた相手も、

この土地から砂漠を越えて数十キロ先の都市に、

小競り合いを仲裁しに行くところだった。

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