手のひらの終焉
スクセは何度もリャウカの前に現われて、

少しづつ自分たちのことを話し、

リャウカを洗脳していったと言ってもいいだろう。

よく、リャウカの足取りをつかめたものだと思う。

スクセは、

相当必死だったようだが、

リャウカにとっては、

アマチュアなスクセが新鮮で面白くて、

楽しかった。

確かスクセは言っていた。

リャウカの組織をつぶそうと思ってる。

手を貸して欲しい。

そんな戯言を、信じた訳ではない。

ただ、逃げるために、逃げてきた。
 
リャウカは突然現実に戻ってきた。

「ハナっから期待していた訳ではないけど、

どうしても一度、

この目でそのグループを見てみたくなったんだ。

思ったよりは悪くない。

けど、それは、生きていくタフさはって意味だね。

あんたらが武器を携えて、

どれだけ役に立つかは、

この目で見るのが怖いくらいだ」
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