死神⭐アシスタントッ!
゛キキキキキ〜〜キュウ〜っっ!!゛


゛ドーンっっ!!!゛


『あかね〜っっ!!』


宮内茜、二十歳。
午後八時二十五分……死亡。
原因、トラックが歩道に突っ込んだことにより腹部内出血よる出血多量死。

死神は通常、死んだ人間の魂を肉体と切り離す。
そして、死神のアシスタントは切り離した魂の回収とそれを霊界に送るらしい。所謂、回収屋と運び屋。

……のハズなのだが。


「しょ、翔ちゃんっ!!」

俺は──、無意識に飛び込んで茜を突き飛ばしていた。

もちろん、彼女には霊体の俺の姿は見えてない。

とんでもないことをしてしまったという自覚はあった。
ただ無意識で夢中で……俺は彼女の未来を変えてしまった。

「……えっと、その」

紗世はどうしよぅ〜という顔で俺を見つめていた。



言うまでもなく俺はその後、霊界に呼ばれたのだった。
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