Rain
『大丈夫?』

『あ…ごめん…』





ぼーっとする。
聖夜くんといたら頭の中がめちゃくちゃになる。

自分が何を考えているのかさえ…分からなくなる。









『なぁ知香?私ら家近いみたいやから終電で一緒に帰るわ。君は知香送ってあげてくれる?』

『あ、はい!』



エーーーッ!?

お店を出たあたしに浅田店長は小走りで駆け寄ると、

『なんかよく分からんけど頑張りや。見てて分かるわ…気になんねやろ?明日また話聞くから』



そう言って聖夜くんの同僚さんと駅に向かって歩いて行った。






あたしはというと聖夜くんと2人になってしまって気まずくてしかたない。



ぷよぷよして笑ってた時がウソみたいに思う。
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