Rain
『どこ…行ってたん?』

『えっ?仕事やで』

『あたし知ってんねん。もう嘘つかんといて』




かまを…かけた。

信じてたから。

絶対に聖夜はあたしを裏切ったりしない。


笑って何言ってんねんって突っ込んでくれる。


そう…信じてた。






『…』

でも、聖夜は黙ってた。




『なに黙ってんの?』

『ごめん…別に隠すつもりちゃうかった。でも知香が知ったら傷つくって分かってたから…』




えっ…なに…



『意味わからんしどうゆうこと?ちゃんと説明してよ』

『お見舞い…行ってた。なぁ知香…検査受けてあげることできひんの?親父さんから話聞いたけど…受けるだけでもいいからムリなん?』




聖夜の言葉があたしの心をきつく締め付けた。

なんなん…
みんなしてあたしを悪者みたいに思ってるわけ?
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