Rain
『もしもし…』



あたしは電話をかけた。



相手は…藤堂 圭吾。





あの日から5日後、あたしは悩んだ末に働いてみることにした。


もちろん高校生が水商売なんて法律では許されないけど。

















初めて歩いた繁華街。


心斎橋商店街から一歩東へ踏み込むと、あたしは別世界のように感じた。








いっぱい人がいる…夜なのに…。



行き交う人たちはみんな笑っているように見えた。





楽しそうに交わす声が、あたしの耳にどんどん入ってくる。
< 86 / 282 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop