曖昧-aimai-
まだ出会って数ヶ月だけど。
貴方の闇を見る度に。
貴方を好きになった。

今の私は。
貴方だけいればいいの。

両親がなくなってから
人を思う気持ちを忘れていた。
両親をなくしたあの日から
私は心をあの日に置き去りにした。

私だけ生き残ってしまったから。

「れえ…」

ユキのあの瞳が歪んで映る。

あぁ。今私泣いてるんだ。

ユキ。

「好きだから…
愛してるから…」

ユキ。
ユキ。
ユキ。

「っ…れえっ…」

ユキは私を抱き締め。
奪うようなキスをする。

ファーストキス。

「ユキッ…」

いきなりのキスに戸惑う私にユキは強引にまたキスをする。

「黙って。」

そのまま。

私たちはセックスをした。

「れえ。愛してる。
けどっ…付き合えないよ。」

「いいの。私はユキの居場所だから。」

「ごめ、ん。」

そしてユキが私の中に。

歪む歪むユキの顔。

今この瞬間が。

私は幸せ。

でも。
苦痛。


だって。




私たちは寄り添うことしか
できないのだから。


私はユキの闇を。
まだ知らない闇を。

救うことなんかできないのだから。




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