曖昧-aimai-
それから16歳までは施設で過ごしたよ。
16になってからはいろんな女に保護してもらってたけど。


「だからさ。
俺はいらない子だから
帰る場所も居場所もいないってわけ。」

横になってたからユキの表情はわからない。

でも。今のユキは本当に消えそうなくらい小さかった。
あぁ今ここにいるのは7歳のユキなんだ…
母親のぬくもりを知らずに体だけ大きくなってしまった。
幼いユキが泣いてるんだ。


私はむくっと体を起こしユキの方をむいた。

「私が…」

「え??」

ユキも体を起こし私の方をむいた。

「私がユキの居場所になる。」

貴方の心に届くように。
私は伝えるわ。

「れえ??」

「っ私がっ!!!!!
ユキの帰る場所にも居場所にもなる!!!!!だからっ…」

消えないで。

寒いなら温めてあげる。
ぬくもりがほしいなら何度も抱き締めるわ。

「れえ…」

ユキ。
ユキ。
ユキ。





愛してるの。


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