my name
「あ、あのさ赤木君」
「亮佑って呼べって言ったろ」
あたしは今日も赤木君の部屋にいる。
夕飯も食べ終わって部屋でのんびりしていたら。
お菓子を買って来いって言われて。
コンビニで買ってきたら、一緒に食べることになって。
買ってこいとは言うけど、お金は出してくれるし。
あたしにもお菓子を分けてくれたり。
たまに優しくて調子が狂う。
でもこの状況はなんだろう。
お菓子は食べ終わった。
隣には毎度おなじみくっついた肩。
そう何度もくっつかれると慣れてくる。
でもあたし自分の部屋に帰りたいんだけど。
もう戻ってもいいのかなと思って話し掛けた。
「亮佑…くん」
「くん、いらない」
あーもう!本当にいちいちうるさいな。
「りょ、亮佑!」
「なに?空」
ちょっとの密着には慣れたけど、名前を呼ばれることには相変わらず慣れない。