春夏秋冬





エリさんは少し中身の方は評判が悪いが、見た目はアイドル並みの可愛らしさで、会社の少ない男性陣に人気がある。




みゆきさんは大人っぽい印象。おしゃれな先輩でモデル体型のつくりがすごく憧れ。




「よろしくねぇ、達也くん」




エリさんの声があたしの耳に届く。




いきなり下の名前で呼ぶものだから、きっと上原くんも驚いている事だろう。




そして甘い声をエリさんは武器にするんだ。




「みゆきだよ。よろしくね?」




「あ…えっと、よろしくお願いします」




みゆきさんがアタックするとは限らないけど、グイッと上原くんに接近してるのは耳だけで判断出来る。




あたしも挨拶くらいしなきゃだめかな?




けど機会もなく、もしかしたら食堂の時に会った事を覚えてないかも知れないと不安になって、その日は全く顔も合わせなかった。









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