春夏秋冬

【二重人格】






数日後―




あたしはいつものように遅れ気味で仕事に入った。




ザワザワと忙しい今日の日は、何だか皆真剣な表情を見せている。




そして加絵も同様…




「どうしたの?」




小さな声で加絵にたずねると、手招きをしたので耳を近づける。




加絵はなぜか泉さんをチラッと確認してからあたしの耳に話しかけた。




「泉さん、昨日彼氏と別れたらしい」




「えっ?!」




驚いて思わず大声を出すと、加絵はあたしの口を手で押さえた。




コクンコクンと大きく頷くと口がゆっくりと解放される。




「でも、泉さんと彼氏って婚約してなかった?」




「してたんだけど彼氏が浮気してたんだって!」




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