kasiraな私

そして早々とランチタイムです!!


「中庭で食べよ?話もしたいし!」


「いいよ!行こうか!」


あたしと亜由は上着を羽織って、お弁当を持って中庭へ出た。


中庭には人が殆どいなくて、あたしにしたら好都合。


でも、季節は真冬。


こんな寒い中、中庭でお昼食べる女子高生ってどうなの?



少しでも風に当たらない様に茂みに逃げ込み、お弁当を広げた。



「でぇ?何があったのさ?」


お弁当から玉子焼きをフォークで刺すなり亜由はあたしに聞いてきた。



「ん・・・実はね。あたしが、お父さんの跡目にならないといけない感じなの」


あたしもお弁当のウィンナーをフォークで刺しながら答えた。



「跡目???後藤組の?」


「そう。あたしが組長」


「はぁ?あんたが?無理でしょ!」


そうだよね。普通はそう言うよね。


あたしもそう思うもん。


< 67 / 81 >

この作品をシェア

pagetop