kasiraな私
「俺はお前の執事じゃないからな?」


「へっ??」


「俺はお前の為に命を預けたんだ。お前が死んで来いって言えばその命令に従うし、誰かを殺せって言えば俺は鉄砲玉にだってなる。そういう関係を結んだんだ。勘違いするなよ?」


死んで来い?鉄砲玉?


何?それ・・・


「それと、いい加減俺の事名前で呼べ。三枝弟とか長いんだよ。俺はお前の事‘頭’って呼ぶからな」


「・・・はい」


勢いに負けて返事しか出来なかったあたし。


やっぱりあたしとんでもない事に足を踏み入れちゃった?


・・・後悔しても、もう後には戻れないのが現実で・・・


「はぁ・・・」


「幸せにげるぞ?」


「・・・・・・」


「溜め息の分だけ幸せが逃げるんだよ?っても、お前には幸せなんか残ってないだろうけどな」


鼻で笑ってる龍。


言われなくてもそんな事分かってるよ。


あたしの幸せが残ってないから今、こんな風になってるんだ・・・


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