kasiraな私
咆哮

「関東桜川連合会?」


「そうですよ。そこの傘下に入ってるんです。うちは」


ただ今、後藤組について三枝とお勉強中・・・


こんな勉強よりもリアルな学校の勉強をしたいんですけど。


「会長が遊馬悦夜さん(ユマ エツヤ)幹事長が山村徹さん。で、本家が桜川一家で桜川力也さん。五代目総長の牧祐二さんの舎弟が後藤保。頭になるわけです」


なんだか、組織図みたいなのを見せられて枝分かれを永遠とさかのぼり、お父さんの所まで戻ってきたってとこ。


「さっぱり、分かんない」


「・・・でしょうね?」


分かってるなら教えないでよ!!


「三枝がいろいろやってくれるんでしょ?あたしが知ることないじゃん」


「そのつもりですが・・・一応と言う事もありますし」


組み内ではもちろんあたしが組長。


でも世間体を考えて外では三枝が組長って事になってる。


学校にばれるのも怖いし。


何よりあたしの身の心配の為らしい。


今日の勉強で分かった事と言えば、後藤組の人数。


今は30人だって。


幹部会とかいろんな行事にはお父さんとかの若い人?とかが駆けつけてたらしく組人数が増えてたらしい。


だから、葬式の時やお父さんが死んだ時はあんなに一杯いたんだね。


何百人もの上に立つ事になってたらどうしようかと思ってたよ・・・。


「おい。飯」


組長室が勢い良く開けられ、睨みを利かせた不機嫌そうな龍に昼ごはんを催促されたあたし。


結局、こいつの事を執事になんか出来るわけ無く、逆にあたしがメイドみたいになってる状態。


「今、作るよ!!」


少しふて腐れて、机を大きく叩いて椅子から立ち上がったあたし。
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