ミッドナイト・ブルー

フォース

に戻って行った。
その時になって愛美は、自分が何を言ったのか把握したようで有った。
その様子を見ていた、同室の患者達は、愛美に拍手をしていた。
「奥さん、よくぞ言ってくださいました。俺達が普段から、あんなわけの判らん扱いを、受けていたが何にも言えなかったんだ。」と言うと愛美は、
「まあ、そうだったんですか、それにしてもあれは、言い過ぎたかな。ムカついたから言っちゃったけど反省です。」と、言うと、
「姉さん、かわいい〜」
「そうだ、北村さん煙草吸いますよね」
「エェ、吸いますが」
「それなら、これどうぞ」と、俺が持っていた煙草を全て渡した。
「あのぅ、良いんですか山下さんは、」
「あっ、俺ですか止めました。」
「また簡単に、言いますね。止めて良い事があるとか」
「さっきの、俺達の話し盗み聞きしていたとか、盗聴してたとか」
「そんな事していません、山下さんの顔見れば誰にでも、判ることです」
「そうでしたか、まっ、そんなこんなで止めることになったんで、どうぞ」
「ケン、やっぱり謝りに行ってくる」
「そうするか、俺も行く」と、言ってベットから立ち上がった。
しかし、その時咳が出始めたかなり酷いもので、なかなか止まってくれなかった。
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