Virus
み「った…何……?!」



足に奴の舌が巻き付いていた。



み「きゃあ!」



ズルズルとみみが足を引っ張られて外に引っ張り出されそうになった瞬間



裕「みみ!」



ガシッ!



裕大がみみの手を掴んだ。


み「うっ…」



ギリギリと引っ張られる。


裕「っそぉぉ…!なんて…力だ……!」




歯を食いしばりながら必死にみみの手を掴む。力のある裕大でも必死だ。



み「ゆ…裕大…ダメ…離して…」



裕「ふざけんな!くっ…何が……なんでも離す…かっ…!!ぐっ……おぉおおっ!」



ぐぐっとみみの体が少し上に上がった。



すると何個か手が重なった。



裕「!…お前等…」



淳「ぐっ…俺等も手伝います…っ!」




遊「踏ん張れ…っ!」




涼「大野…ぐっ…しっかり…しろよ!」




宏「そうだ…ぞ!お前が手ぇ離した…ら!もう堀北さん…助けらんねぇぞ!お前…はっ」



一呼吸置いてから



宏「俺みたいに…好きな奴守れなく………なんじゃねぇ!うおぉおおああ!」



そう宏之が叫ぶ。




裕「……宏之……。…っ!分かってる!おおぉおお!」



最後の力を振り絞って引き上げる。



瞳「頑張って皆!」



夕「みみ!しっかりしてね!」



ウチ等はみみに声をかけた。
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