Virus
み「アンタみたいな、勘の冴えた奴は嫌いだよ」


堀北が俺を睨みながら言った。


み「まさか、あの聞こえづらい状況で聞かれてたなんて思いもしなかった。それが、なかったらこっちだってゆっくり調査出来たのに」


俺は、生唾を飲んだ。


どうする……?


いくらなんでも、この近距離で下手に動けねぇ……。

注意を逸らすか……。


遊「……俺は、途中からおかしいと思ってた」


俺はそう言った。


み「へぇ……?僕は、そこ以外ヘマした覚えはなかったけど?」


遊「あぁ……。それまでは、上手に演技してたさ」


み「じゃあ、聞かせてよ?何処らへんがおかしかったか」


相変わらず隙は見せずに堀北は聞いた。
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