Virus
「ピギー」


寄生虫が奇妙な声で鳴いた。


見れば見る程、気味の悪い化物だった。


白い体から無数の触手が生え、本体の寄生虫には目はなく口が裂け笑っているような顔をしていた。


裕「みみを苦しめてた正体がてめぇか……。てめぇ、みたいな……てめぇ、みたいな化物なんか…この世から消え去れ!!」


俺はそう言うと思いきり寄生虫を踏み潰した。


「ピギー!」


寄生虫が苦しみもがいてる。


それでも何度も何度も踏みつけた。


裕「よくもみみを…!」


ブシュッ!


「ピ…ギ…ィ…」


寄生虫が息絶えた。


裕「はぁ…はっ…ゲホッ…」


俺はその様子を見てからふらつきながらみみの側まで行って倒れた。


ドサッ…


裕「み…み…」


そう呼び掛けて頬に触れた。


み「ゆ…うだ…い…」


裕「! みみ…?」


みみは辛うじて命を繋ぎ止めてた。
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