君の瞳
「あ…。俺さ…。」

大和があたしになにかを言おうとした。

「なに??」

なんだろう…。

「彼女できた…。」

……………。

え………。

カノジョ???

ズキン___。
心になにか刺さったような気がした。

「葵??」

「そっか…。よかったじゃん!!彼女できて。」





今あたしどんな顔してる??

ちゃんと笑えてる??

「ありがとな。」

大和は笑った。

笑わないで…。
お願いだから……。

っっっ。

ダメだ…。
涙が頬を伝たる。

「葵?!どした?!」

大和が焦ってる。

大和にこんなの見られたくないよ。

「先いっといて!!ちょっとコンタクトがズレて泣いただけだから。」

こんなの嘘だってすぐわかるよ。

でも大和は…。

「分かった。先いっとく!!」

やさしく気をつかってくれる。






好きだよ。
大好きだよ………。

お願いだから…。
あたしのキモチにきずいてよ…。


お願い…。



あたしはだだの幼なじみ。
君の“特別”にはなれないんだ…。
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