女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「そのままのあなたで自信を持ちましょう」
『え?』
優しい顔で言う先生にドキッと心臓が跳ねる。
「…だってさ!“梨優”って良い名前付けて貰ったな?」
そう言ってあたしの頭にポンッと手を置いた先生。
今まで自分の名前があまり好きじゃ無かった。
大抵どう読むのか分からないって言われるし…。
だけど先生に良い名前だって言われて、梨優って呼ばれた時…初めてこの名前が好きになった。
花言葉の話しだって分かってる。
だけど先生に言われなかったら、梨の花の事なんて知らなかったし考えもしなかった。
それに…こんなドキドキする気持ちも…。
あたし…やっぱり先生の事…。
今まで否定してた先生への想い、だけど確信に変わり始めていた――。