女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

「そのままのあなたで自信を持ちましょう」

『え?』


優しい顔で言う先生にドキッと心臓が跳ねる。

「…だってさ!“梨優”って良い名前付けて貰ったな?」


そう言ってあたしの頭にポンッと手を置いた先生。


今まで自分の名前があまり好きじゃ無かった。

大抵どう読むのか分からないって言われるし…。


だけど先生に良い名前だって言われて、梨優って呼ばれた時…初めてこの名前が好きになった。


花言葉の話しだって分かってる。


だけど先生に言われなかったら、梨の花の事なんて知らなかったし考えもしなかった。

それに…こんなドキドキする気持ちも…。


あたし…やっぱり先生の事…。


今まで否定してた先生への想い、だけど確信に変わり始めていた――。



< 61 / 186 >

この作品をシェア

pagetop