女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
――放課後になって、みんなこの時を狙ってたのか、呼び出される男子が多くなった。
佐伯もまたしかり。
いつもは帰る前に絡んで来る癖に今日はホームルームが終わってすぐ隣の女子に呼び出されて何処かに行ってしまった。
…しまったって何?
煩いのが居なくて良かったじゃん。
そう思うのに、何故かイライラする…。
そのイライラをぶつけるように乱暴に鞄に物を入れる。
「りっちゃ~ん帰ろ…って何か怒ってる?」
『別に!さっさと帰るわよ!』
そう言って鞄をまた乱暴に持ち立ち上がった。