大好きって言って(耀*芽衣)
「芽衣おはよ♪」
するとご機嫌な俺とは打って変わって芽衣は少し不機嫌な顔をしていた。
「……おはよ」
ん?
キョトンとしながら芽衣のいつもと違う様子に首を傾げると、芽衣はゆっくりと俺の方へと歩いてきた。
クシャッと寝癖のついた柔らかい髪。
眠そうにトロンとした目。
肩がずり落ちたスウェット。
……っ。
朝、一緒に住まないと見れない芽衣の姿に俺はキュンとなる。
キュンとなる俺など気にせず、芽衣は未だに口をへの字にしている。
「……芽衣?」
その表情が気になって我に返ると、俺は芽衣の名前を呼んだ。