大好きって言って(耀*芽衣)



馬鹿耀!!




「馬鹿、馬鹿馬鹿馬鹿ぁ~!!!」




ベッドに顔を埋めながらあたしは叫ぶ。




するとしばらくして扉がノックされた。




「芽衣……?」




扉の向こうから耀の声が聞こえてくる。




その声を聞いてあたしはさらに号泣。




「耀の馬鹿ぁ!!」




「ねぇ芽衣?話があるんだ。開けてくれない?」




その声はすっかり酔いが冷めているようだった。ガチャガチャとドアノブを掴んで開けようとしている。




けど……いくら素に戻ったって許さないんだから!!!




「耀の浮気者ぉ~!!」




そう叫んだ途端、耀は静かになった。




そして扉にもたれかかるような音が微かにすると、弱々しい声がした。




< 33 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop