大好きって言って(耀*芽衣)
「あ、準備終わったんだ」
あたしに気付いた耀はあたしの方を見てフッと笑った。
あたしを見た耀の顔から笑顔が消えたと思うと、耀はあたしの方に歩み寄ってきた。
「どうしたの?服もメイクもいつもと違うけど」
あ……気付いた。
あたしは笑いながら答えた。
「うん。成人したし。大人っぽくなろうかなぁって」
笑いながら軽く言うと、耀はあたしを見つめまま何も言わない。
あれ……?どうしたんだろう。
首を傾げてあたしは黙ったままあたしを見つめている耀に聞いてみた。
「どう……かな?」
すると耀は困った顔をしながら口を開いた。
「芽衣無理しなくていいんだよ?」
「え?」