大好きって言って(耀*芽衣)




あたしはコートとバックを手にとって駆け足で家を出た。




もう耀なんて知らない!!




認めてくれなかった悔しさにあたしは耀の顔を見ずに走った。




苛々しながら同窓会の会場に着くと、楓が待っていた。




「芽衣!あれ?……何か今日は大人っぽいね」




そう言って微笑む楓。あたしは苛々を隠しながら笑って見せた。




「そうかな?」




そう言って楓を見ると、楓はあたしをジーッと見て再びあたしの顔を見ると微笑んだ。




「うん。いつもと違うけど似合ってるんじゃない?」




ほら。こう楓言ってくれたもん。




あたしだって大人っぽくなれるんだ。




そう思いながらあたしは楓と一緒に会場の中へと入った。




「お!芽衣」




入ってきたあたし達に気付いたのは優雅と輝だった。




2人ともスーツ姿で大人っぽい。




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