【短編】スキまでの距離
「ごめんな。」
ビクッ。
その一言で体が強張る。
あたし今から振られちゃうんだ。
へんな告白したうえに振られるなんて
ほんとかっこ悪い。
「ふぇ・・っ。」
そう思ってさらに涙が止まらなくなる。
「こら、話は最後まで聞け。」
あたしが体を硬直させたのがわかったのか
さらに強く抱きしめて言葉を続けた。
「ごめんって言ったのは、
笑ってごめんなってことだよ。」
「えっ?」
思わぬ言葉に少し力が抜けた。
「せっかく頑張っていてくれたににな。
でも、あまりにも可愛くてつい。
しかも過去形かよ。」
笑いながらあたしの頭の上に顎を置く。