王国ファンタジア【ララミーの民】-ドラゴン討伐編-



テイシンが息を切らしながらも荷車を引いて大きな玉ねぎ型の黄色の王宮の建物の前の広場にたどり着いた時には、ぶっちょう面をした衛兵しかいなかった。

もう始まったか?荷車がなければもっと早くこれたんだがなぁ。

テイシンはいついかなる時も荷物運びの機会を逃さない男であるのだ。

「荷車引きのテイシンだな?さあ、入った」

テイシンが中の衛兵に案内されて円卓の間に入った時には二つ席が空いていて、大きな円卓の周りの戦士たちはいらだちを抑えきれないでいた。

誰が最後なんだ?



< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop