Love×Lovers~秘密の婚約者~
「失礼いたします。」
教務室に入ると、私を呼んだのは玲羅先生。
『西園寺、悪いが指導室で・・・』
「えぇ、かまいません。」
指導室に入ると、玲羅先生が顔を真っ赤にして言った。
『なんでお前普通でいられるんだ??』
その赤くなった顔も可愛い・・・
「西園寺の人間ですから、慣れてるんですよ。」
『西園寺って大変だな・・・そうだ、お前の兄さんの話聞いたか?』
あれっ・・・もう知ってる?
「えぇ、お父様からの速達で。明後日のパーティーのことも。」
キョトンとした顔でこっちを見る。
「引き継ぎパーティーです。スーツ、選んでおきますから。」
『ちょっと、待て!!・・・俺、参加!?』
・・・何を言ってるの、この人は??
「あたりまえです。婚約者ですもの。」