Love×Lovers~秘密の婚約者~


≪浮気は許さないからな。≫


絵文字を滅多に使わない、シンプルなメール。



ふふっ、浮気なんてする訳ないのに。


今の私は、先生以外受け付けないんだよ?


先生が好きで好きで仕方ないの。



1・2時間して、校門に先生が来た。


『悪い、遅くなっ・・・た?』



小走りで来た、先生が笙の存在に気付く。


『汐美・・・?なんでここにっ・・・!!』



そう言って、ハッとした。


先生・・・それ、笙じゃなかったらどうする気?



「先生、大丈夫。笙はバラしたりしない。」


『とか言って、バラすかもよ?』



笙が真剣な顔で言う。


「笙はそんな事しない。少なくとも、私の知ってる笙はね。」


笙を見つめて答えた。



『・・・負けたよ。さすがは悠梨愛だ。』


『おい、待て!!俺は話が読めないんだが?!』



その言葉に笙が答える。


『その事でお話が。僕のマンションへお越しください。』

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