Love×Lovers~秘密の婚約者~
『っと・・・盛りか?汐美。』
うっ・・・この声は・・・
『れ、玲羅先生・・・どうも・・・』
振り向くと微笑んでる玲羅先生が立っていた。
もちろん、目は全然笑ってないけど・・・
っていうか、微笑みだなんて皆無!!
それじゃ、ばれちゃうって!!
今は笙だから大丈夫だけど、他の子だったらどうなるか。
だって先生は私の秘密の婚約者だもの。
でも、怒ってるってことが嬉しいのは事実。
愛されてるなって。
今、不安なのも事実。
でもこの瞬間はとても幸せかな。
私が笙といたから怒ってるのかな?
あの目が、笙に対する焼餅だったらもっと嬉しいのに・・・
『じゃ、じゃぁ悠梨愛?校門行くか・・・』
「そ、そうね。では、失礼します。」
と、同時に先生にメールを送る。
≪校門で待っています。≫