キミにサヨナラをする。



「…お前、ヒロと付き合うって本当かよ!?」




「……うん。付き合ってるよ」



心愛は俺と目を合わすことなく、答えた。




「ヒロだぞ?!女たらしでチャラいんだぞ!?いいのかよ!!」



「なんで友達のことそんなふうに言えるの??それに、ゆぅには関係ないじゃん。」


俺は熱くなって、心愛の肩を持って叫んだ。




「ヒロよりお前の方が大事に決まってるだろ!?俺に関係なくなんかない!!お前は俺の…っ!」



「……ゆぅ??」




俺は、なんて言おうとしてるんだ?


『俺の妹だから』?

『俺の大事な人だから』?

『俺の…







好きな奴だから』?





「俺の…なに?」


「………心愛は俺の…」










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