四季恋 * -シキコイ-
「じゃ、連絡する〜ばいばい♪」
「はい。また…」
私は、翔貴くんのことを見れなかった。
「可愛かったね〜翔くん♪あたしあの子狙っちゃおうかなあ…」
「やめなよ!!」
私は、思わず大声を出していた。
「え…秋穂?」
「と、年下じゃん!はずかしくない…?」
「秋穂、あたしは恋愛に、年の差なんて関係ないと思う。人を好きになるのに、恥ずかしいなんてことない。」
ヒロコは、少し怒ったように言った。
「ごめん……」
恥ずかしいのは、私の方だ…
周りの目ばかり気にして、自分の気持ちに正直になれなかった。
本当は、
高校の頃から翔貴くんが好きだったのに。
告白されて、すごい嬉しかった。
でも、年上としてのプライドがじゃまして、素直になれなかった。
ヒロコと仲良くしないで欲しい。
「…ごめん、ヒロコ。私、翔貴くん渡せない!」
「…うん、いってこい♪」
「ありがと、ヒロコ!」
私は、翔貴くんの働いているガソリンスタンドへ走った。
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