姫と竜 *王子が誘拐*
逃げ延びたバルクト王は、ロック山脈のドラクーナ山と言う場所に向かっていた。
その場所にはバルクト王が城から落ち延びて数年後。
バルカスと言う名の村が造られる。
バルカス村はドラクーナ山近郊にあり、そびえる山々に囲まれ
自然の要塞とも言っても間違いはない様な場所に造られた、孤城のような村だった。
その村はバルクト王が興した村なのだが、そこに村を作ったのは 偶然ではない。
落ち延びた先で、あるものに命じられその場所に村を作った。
ある事件が、バルクト王一行に襲いかかる事でそれは始まる。
偶然の出来事かはたまた必然か…
それは当然と言われれば当然すぎる事なのだ…が、
容易に想像出来るものでもなかった。
王もまた
昔から地方に伝わるおとぎ話など…
と笑いはすれど、全く信じてはいなかった。
こうして物語の運命達は始まっていった──。