姫と竜 *王子が誘拐*


アクトが重い口を開く


「兵らは…我が王妃にと、望んだ姫を魔物から守り抜いた。その意義はこの国にも 我にも大きな意義がある。兵達には返しても返しきれぬ 借りができた。──忘れはしない。」


家族達が泣き崩れる。

真実を知った事。


皇太子の言葉──



エリーゼの心にも


熱いモノがこみ上げた。



王妃という言葉を忘れるぐらいに…




『忘れない───。』




忘れる訳などない




いつまでも…




忘れない。



ごめんなさい。ありがとう…






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