姫と竜 *王子が誘拐*
「……朝一番から 我を苛めるとは良い度胸だ。」
少し寂しいそうな顔で言った。
「だっ誰も 苛めてなんてないわ。」
…やな感じは言い過ぎた(思い過ぎた?)酷かったかな…?
エリーゼは申し訳ない気持ちで下を向いてしまったが、肩を震わせながらアクトは笑いを堪えていた。
「 フフ。 そなたはおぼこいな。そんなそなたも かわい ……… どこへ行く。」
「聞きたくないから! あなたのいないところ!!」
反省して損した!!
やっぱりサイテー!!
言い終わるや否やエリーゼは 疾風の如く姿を消して行った。