だから、笑え
「あたしと春兄は似てないです」
プゥと膨れた日和の頬をムニムニしながら、
「そうか?よく似てる」
俺はまた笑う。
「春兄みたいに優しくないし、かっこ良くないし、頭も良くないです」
マイナス思考な言葉とは裏腹にその口調はどこか小春を自慢するように嬉しそうにリズミカルに響く。
完全なブラコンだな。小春、ムカつく。
「あいつが優しいのはおまえにだけだよ」
学内でのあいつは、滅茶苦茶クール。しかも、かなり辛辣な言葉を使う嫌みな奴。嘘みてーだろ。
「そんな事ないです」
否定する日和、少し顔が赤い。怒ったか?おもしれ。
「はいはい」
だけど、小春の会話はもう終わり。日和の表情は飽きないけど、あいつの話で花が咲くのは不愉快極まりない。
俺はさっさと会話を締めくくった。