親友!?幼なじみ!?恋人!?
「いいか、よく聞け!
俺は美波に慎吾はお前が好きだとウソを流す。 お前は…慎吾に美波は俺が好きだと言え!」
「待ってよ!なんでそこに美波が出てくんの?」
「当たり前だ。慎吾は美波が好きなんだから…。」
低い声が頭の遠くの方で何度もリフレインされる。
慎吾は美波が好きなんだ…
正直…鈍器で頭を殴られたようなショックだった。
それくらい慎吾を好きになってた。
でもね、少し嬉しかった。
大切な美波が相手で。
二人が両思いで良かった、って本気で思った。
でもそんな考え、すぐに捨てさせられた。